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nakamura: 2008年9月アーカイブ

最近流行の多機能フローリングについてお話しします。クラックレス、ノンワックス、耐傷性などの機能を強調したフローリングがあります。
「ノンワックスなのでフロアコーティングは必要ない」などいった言葉をよく聞きます。しかしフロアコーティングの効果(特にハードプロテクトの場合)はそういった機能とは全く別なものなのです。

クラックレスは基材の組み合わせなどを変え表面単板の収縮を抑えたり、オレフィンのシートを表面材に使用したりしてクラックを抑えます。
また、ノンワックスフロアーも表面材にオレフィンシートなどを使用しクラックをなくし水分の進入を防ぎます。そして、耐傷性フロアーは表面材の単板の下に硬質のシートなどを入れ表面を硬くして、へこみやキズから床を守るように設計されています。
しかし、全てにおいて表面、すなわち実際の表面仕上げは薄いUV塗装で仕上げられています。そして最終的にはこの表面塗装を厚く丈夫な塗装で塗り直すことによりフローリング全体を守ることができるのです。
フロアコーティングの役割はまさにここにあるのです。 
        


今回は既存住宅のフローリングの塗り替え工事についてお話しします。前回書いたように住宅の場合は殆どが合板フローリングなのでサンダーなどで平滑に削り込むことはできません。当然キレイに下地処理して塗装することになります。一般のフロアコーティングに使用されているワックス系のものでは役に立たないのでやはりハードプロテクトのようなウレタン塗料が使われます。

既存住宅の場合、使用程度にもよりますが一般的には5年程度使うと塗装がかなり痛んでいます。フローリングのUV塗装は非常に薄くて耐久性がありません。中間層で減摩剤などを入れて耐摩耗性を高めてありますが、トップコートは非常に薄いので、(使用程度にもよりますが)2~3年程度で削れてしまい、ザラツキが出てきます。ある程度以上に摩耗した床はワックスなどを剥がすと色が抜けていたり、所によって摩耗程度に差があり塗装後の仕上がりが一定でないときがあります。キレイに仕上げるには下地作りの時に色を入れたり、塗装も一層ではなく複層にする必要があります。

ハードプロテクトのリフォームと層はフロアコーティング時よりも厚く複層を前提とした使用で見違えるように仕上がります。そして、仕上げられた床はUVの仕上げと違い、厚く粘りけのある床に仕上がるので、さらなる塗り替えは必要のないものになります。


今回から既存の木床の塗り替え(フロアコーティング)について少し説明します。

木床(フローリング)の塗り替え工事は一般的には住宅では行われません。住宅のフローリングは合板(以前説明しましたが、合板とは下地に薄い表面材を貼り合わせたもの)フローリングが主流なので塗り替えには適しません。(表面材が薄いのでワックスなどでメンテナンスされたものの下地を作り直すのが難しい為)ここでは体育館や学校、幼稚園など公共施設の塗り替えをご説明します。

体育館などは一般的に12㎜程度の無垢材で仕上げられています。無塗装の無垢板を張り詰めサンダーなどで平滑に削り込みその上に何層(3~4層程度)もの塗料を塗重ねます。(※今は殆どハードプロテクト・フロアコーティング同様水性のウレタン塗料が使われて ます)
ウレタン塗料は一般的に使用されている住宅用フローリングのUV塗装と比べ柔らかく、しかもUVより遙かに丈夫な塗装です。その為耐摩耗性が求められる公共施設や学校などでは非常に適しているといえます。非常に柔らかく丈夫で耐久性の高い仕上げでも体育館などでは5~10年毎には塗り替え工事を行います。この場合、先ず行うことは下地作りです。無垢床の塗り替えの下地作りは床を削ることから始めます。ドラムサンダーという機械で床面を1層削りとってしまいます。まさに新品の無塗装の状態に戻します。その後塗装を4層程度塗重ね塗りします。(体育館などの場合には3層目と4層目の間にラインを引きます)こうして塗り替えられた床は新品同様、長く快適に使用することができます。

PS:合板フローリングは削ることができないのでこの手法は取れません。次回は既存住宅の合板の塗り替えについて説明します。